インテリアのチャリティーイベント
2022年10月22日~30日まで開催された南青山の安藤忠雄建築のワンフロアで繰り広げられたインテリアのチャリティーイベント。
インテリアコーディネーター、インテリアデザイナー、インテリアスタイリストとアートに関わる8組のデザイナー達によってインスタレーションされました。
コンクリートの建物 安藤忠雄の建築物
安藤忠雄の建築物、初めて入りました♪
安藤忠雄と言えば、「建てた」、「設計した」、と言うよりやっぱり「建築」という表現がぴったりです。
外壁も内壁も雑誌やTVで見るコンクリートそのものです。
下見はたった1回
下見は開催2ヶ月前のたった1日だけ。
イメージを決め、採寸をします。
私のデザインするブースはキッチン。
キッチンのデザインは難しい。 テーマは「リアルって何?」
今回の東京ショーハウスのテーマは「リアルって何?」
キッチンをどんなキッチンにするか、ではなく、キッチンをリアルにキッチンにしない。
違う空間として楽しんでいただくために、「茶室」に決定。
テーマは「月光の茶事」
夕暮れから行われる茶道のお茶事に夜咄(よばなし)というものがあります。
部屋を暖め居心地良く部屋を飾り、懐石、濃茶、薄茶、と続くそのシーンごとに設えを変えて、亭主は招待
した客を心づくしでもてなします。
「リアルって何?」……「常識にとらわれないこと」
普段見せている優しい表情はほんの一部、本当は激しい熱い想いが大部分を占めている。そんな人間の心の内を表現しています。熱い想いを燃えたぎるようなゴッホの赤で、その中で光る月は癒やしとあどけなさも感じさせます。
こちらのブースは、キッチンです。ワークトップの上を茶室とみたて、玉砂利の室外から立礼(りゅうれい)という椅子でお点前をいただくスタイルになっています。
「和敬清寂」茶の常識にとらわれず、そのままの心で茶を楽しむデザインとなっています。
さて、亭主はどこに?
photo 大中啓
輸入壁紙
・障子の間から見える満月の風景は、輸入壁紙のテシードの壁画クロス使用。
国内在庫はなくフランスより取り寄せ品です。
テシード様に御協賛いただきました。感謝申しあげます。
・ブース全体を囲む赤い壁紙は同じくテシードのもの。日本に憧れたゴッホが日本美術から
インスピレーションを受けて描いた油絵を元にしたシリーズの一つで、日本国内でも大変人気
があります。ゴッホ特有の力強い筆のあとが見事に表現されています。表面を触ってみると油絵の質感そのものです。
アルミの和障子
・和と力強さを表現している和障子は、三協アルミワデリア 和障子荒間 引違い4枚建。
アルミの障子は軽く、開け閉めがスムーズです。本体を丸洗い出来るので障子紙の貼替え
も楽に出来ます。
御協賛いただきました三協アルミ様に感謝もうしあげます。
畳と玉砂利
・本物と見紛う畳はサンゲツの畳シート。床の玉砂利はサンゲツの洗い出し小石です。
インテリアビジネスニュース11月10日号
広島県インテリアコーディネーター協会
にも掲載されました。
・唐銅鬼面風炉 風炉師:金谷浄雲/釜師:高橋敬典
・茶入れ 龍門司焼 黒薩摩 肩衝
・茶杓 宗仁作 輪島塗
・イギリスアンティーク茶碗
・帯 西陣織
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